残り210ヤード。それ、本当に狙う?ゴルフになると無謀になる理由

のぶたです。

ゴルフをしていると、ときどき不思議に思うことがあります。

普段はものすごく慎重な人なのに、ゴルフ場に来た途端、なぜか大胆になる人っていませんか?

いや、人のことは言えません。

私もそうかもしれません(笑)。

例えば、パー5のセカンドショット。

残り210ヤード。

自分が持っているクラブの中には、ナイスショットすれば210ヤード飛ぶクラブがあります。

すると頭の中では、「これ、届くな」となる。

そして気がつけば、そのクラブをバッグから抜いている。

でも、ちょっと待ってください。

右にOBがあったとしても?

グリーン手前に池があったとしても?

今日はそのクラブがあまり当たっていなかったとしても?

それでも、「210ヤードなら届くから」という理由だけで狙ってしまうことがあります。

普段の生活では、そんな判断をしているでしょうか?

目次

「絶対に上がる株」があったら100万円買う?

ゴルフとはまったく違う話をしてみます。

例えば、自分が気になっている株があったとします。

いろいろ調べて、「これは絶対に上がる!」と思った。

では、手元に自由に使える100万円があったら、100万円全部その株に突っ込むでしょうか?

私はたぶんできません(笑)。

どれだけ上がりそうだと思っていても、「もし下がったら?」と考えるからです。

50万円なら?

30万円なら?

いや、とりあえず10万円にしておこうか。

そんなふうに、期待できるリターンだけではなく、失敗したときのリスクも考えて判断すると思います。

投資に限った話ではありません。

仕事でも買い物でも、普段の生活では意外と私たちは、「うまくいったらどうなるか」だけではなく、「うまくいかなかったらどうなるか」も考えています。

ところがゴルフ場に来ると、それがどこかへ行ってしまうことがあります(笑)。

残り210ヤード。「届く!」で終わっていない?

残り210ヤード。

ナイスショットすれば届くクラブを持っている。

そこで、「よし、狙おう!」となる。

でも本来なら、その前に考えることはいろいろあるはずです。

右にOBはないか。

左に外したらどうなるのか。

グリーン手前に池やバンカーはないか。

グリーン周りは広いのか。

ボールのライはどうなのか。

そして、その日の自分はそのクラブをちゃんと打てているのか。

ところが「210ヤード」という数字を見た瞬間、自分が過去に打った最高の210ヤードを思い出してしまう(笑)。

「あのクラブなら届く」

確かに届くんです。

でも、それはちゃんと当たればの話です。

「210ヤード飛ばせる」と「210ヤードを狙う」は別の話

今回この記事を書きながら、ここが一番大事なんじゃないかと思いました。

210ヤード飛ばせるのは能力の話。

そして、210ヤード先のグリーンを狙うのは判断の話。

似ているようで、まったく別の話です。

自分のクラブの飛距離を知ることは大切です。

私も自分のクラブがどのくらい飛ぶのかは把握しておきたいと思っています。

でも、「このクラブは210ヤード飛ぶ」からといって、「残り210ヤードだから、このクラブでグリーンを狙う」が必ず正解になるわけではありません。

株の話に戻れば、「この株は上がる可能性がある」ことと、「だから100万円全部投資する」ことが別なのと同じです。

できるかどうかと、やるべきかどうかは違う。

ゴルフでも同じなのかもしれません。

それでも狙いたくなるのがゴルフ

じゃあ、なぜ狙ってしまうのでしょう?

これは単純に、成功したら気持ちいいから(笑)。

これも大きいと思います。

残り210ヤード。

ロングクラブを振り抜いて、ボールがきれいに飛んでいく。

グリーンに乗る。

一緒に回っている人から、「ナイスオン!」なんて言われる。

これは気持ちいいですよね。

そして厄介なのが、成功したときの記憶は残るということです。

以前、同じような距離から素晴らしいショットを打った。

すると次に210ヤード残ったとき、「あのとき乗ったから、今回もいけるんじゃない?」と思ってしまう。

過去に失敗したショットは都合よく忘れているのに、ナイスショットだけは鮮明に覚えていたりします(笑)。

だから「210ヤードなら刻め」という話ではありません

ここまで書くと、「じゃあ210ヤード残ったら刻めばいいんでしょ?」と思われるかもしれません。

でも、私はそういう話ではないと思っています。

例えば残り210ヤードでも、

グリーン周りが広い。

左右にOBがない。

手前にも大きなハザードがない。

多少ミスしても、次のショットを普通に打てる。

そして、その日はロングクラブがよく当たっている。

それなら、狙えばいいと思います。

私だって狙います(笑)。

逆に、右はOB。

左に曲げてもトラブル。

手前には池。

しかも、その日はロングクラブが全然当たっていない。

それでも、「このクラブなら210ヤード飛ぶから!」だけで狙う。

それは少し違うんじゃないかと思うわけです。

ゴルフになると無謀になるのは悪いこと?

もう一つ考えたいのが、これです。

そもそもゴルフで少しくらい無謀になることは、本当に悪いことなのでしょうか?

株で100万円を失ったら笑えません。

でもゴルフなら、無謀な一打に失敗したところで、失うものは多くの場合スコアの1打や2打です。

もちろん競技なら、その1打がものすごく大きいこともあります。

でも仲間との楽しいラウンドなら、「残り210ヤード?いっちゃえ!」もゴルフの楽しみ方の一つだと思います。

実際、無謀だと思っていたショットが成功したときの気持ちよさは格別です。

だから、狙うこと=悪いではありません。

大切なのは、自分が何を優先しているラウンドなのかを分かっていることなのかもしれません。

今日はスコアを作りたい。

今日は競技だから1打を大切にしたい。

今日は仲間とのラウンドだから、ちょっと夢を見たい。

同じ残り210ヤードでも、答えは変わっていいと思います。

「届くから狙う」になっていないか?

結局、今回考えてみて私が気になったのはここでした。

残り210ヤードを狙うこと自体が無謀なのではありません。

コースの状況。

ハザード。

OB。

ボールのライ。

その日の調子。

そして、失敗したときにどうなるのか。

いろいろ考えた結果、「よし、ここは狙おう」なら、それでいい。

でも、「210ヤード?このクラブの距離だ!」だけでクラブを抜いているとしたら?

普段の生活ならリスクまで考えるのに、なぜかゴルフでは成功することだけを考えているのかもしれません。

そして、この記事を書いている私自身も、数日後には月例競技があります。

もしそこで、残り210ヤード。

ナイスショットなら届く。

でも右にはOB。

そんな場面になったら、私はどうするのでしょう。

冷静にリスクを考えてクラブを選ぶのか。

それともバッグからロングクラブを抜きながら、

「いや、これ当たれば届くから!」

と言っているのか。

……せめてこの記事を書いたことくらいは覚えておきたいと思います(笑)。

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この記事を書いた人

1973年生まれのメタボゴルファー。
20代からゴルフをぽつぽつと続け、現在の平均スコアは86前後。ベストスコアは74。
70台が出る日もあれば、90台を叩いて「なんでやねん!」となる日もある。
そんな普通のアマチュアゴルファーが、ラウンド結果やゴルフあるある、クラブ・ゴルフギア、実際のラウンドデータをもとに、70台を安定して出せるゴルファーを目指す過程を綴っています。

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