のぶたです。
アイアンでグリーンを狙ったとき、「うわ、当たりすぎた!」
「今日は飛びすぎた!」そう思った経験はないでしょうか。
きれいに芯を食って、いい球が出た。ところがボールはピンを越え、グリーン奥へ。場合によってはグリーン奥までオーバーしてしまう。
そこで「当たりが良すぎた」と考えてしまいます。
でも、そのクラブの本来の飛距離が出ただけなら、本当にショットが悪かったのでしょうか。
もしかしたらショットは成功していて、失敗したのは番手選びだったのかもしれません。
今回はそんな、アイアンの番手選びについて考えていることを書いてみます。
初心者の頃は「どうせ当たらないから大きめ」を持っていた
私自身、初心者の頃はアイアンの当たりがまったく安定しませんでした。
「どうせ芯には当たらない」
「少し大きめのクラブの方が安心」
「多少ミスヒットしても大きめなら届く」
そう考えて、本来の距離よりかなり大きめの番手を持つことがよくありました。
一見すると合理的な考え方です。実際、ミスヒットすれば飛距離が落ちますから、結果としてちょうどいい距離になることもあります。
でも、あるとき一緒にラウンドしていた上級者の方に、こんな趣旨のことを言われました。
「その考えではうまくならないよ。ナイスショットが結果ミスになるんだから」
当時もなるほどとは思ったのですが、正直そこまで深くは理解できていなかったと思います。
ラウンド経験を重ねた今になって、この言葉の意味がようやく分かるようになってきました。
ピンまで150ヤード・奥ピンなら何番を持つ?
具体的な例で考えてみます。
私のアイアンの距離感はだいたい、
- 7番アイアンのナイスショット=約150ヤード
- 8番アイアン=約140ヤード
くらいです。
状況として、「ピンまで150ヤード。ただしピン位置はグリーン奥」だったとします。
この場合、「150ヤードだから7番」と単純に決める必要すらありません。
仮にグリーンセンターまでが140ヤードくらいだとすると、
- 7番アイアン → ナイスショットならピン付近
- 8番アイアン → ナイスショットならグリーン中央付近
という2つの選択肢が出てきます。
ピンまでしっかり狙うなら7番。安全にグリーンセンター付近でいいなら8番。
どちらが正解ということではなく、状況や狙いによってどちらも選択肢になり得ます。
ここで共通しているのは、「ナイスショットしたときに、成功と呼べる場所へボールが行く」という点です。
そこで「どうせ当たらないから6番」を持ったら?
ここからが今回いちばん書きたかった話です。
本来なら7番か8番を検討する場面です。
しかし、「7番で150ヤードだけど、どうせそんなにきれいには当たらない」「だったら6番で打っておけば安心だろう」そう考えて6番アイアンを持ったとします。
そして、こういうときに限ってきれいに芯へ当たるんですよね。
打感もいい。球筋もいい。自分としては文句なしのナイスショットです。
ところが、ボールはピンを越えてグリーン奥へ。さらにグリーンをオーバーしてしまう。
そこで、「今日は当たりが良すぎた」と考えたくなります。
でも、6番アイアンが本来の距離を飛んだのであれば、6番アイアンは何も悪くありません。ショットそのものも失敗していないんです。
「6番が飛びすぎた」のではなく、「6番が予定どおり飛んだだけ」。
問題だったのは、「どうせナイスショットは出ない」という前提で6番アイアンを選んだこと。
初心者時代に言われた「ナイスショットが結果ミスになる」という言葉は、まさにこういう場面を指していたんだと思います。
奥ピンをオーバーすると「ダボへの入り口」が見えてくる
グリーンオーバーは「残念だった」だけで終わる話ではありません。
今回の条件は奥ピンです。
奥ピンをさらにオーバーすると、次に残るのは、「グリーン奥から、エッジからピンまでの距離がほとんど使えないアプローチ」になる可能性があります。
いわゆるショートサイドに外した状態で、グリーンにボールを落としてから転がせる距離がほとんどありません。
さらにコースによっては、下り傾斜、下りのグリーン、深いラフ、左足下がりといった条件が加わることもあります。
すると、かなり難しいアプローチになります。
アプローチが寄らない。場合によってはアプローチ自体をミスする。そこからパットも難しくなる。
こうなると、「ナイスショットしたはずなのに、ダブルボギーまで見えてくる」という状況になってしまいます。
ナイスショットを打ったのに、そのナイスショットによって、自分でダブルボギーへの入り口を作ってしまったようなものです。
ただ、本当の原因はナイスショットではありません。
原因をたどれば、「どうせ当たらない」という前提で6番アイアンを選択したことにあります。
逆に8番アイアンで少しショートしたら?
比較として8番アイアンの場合も考えてみます。
奥ピン150ヤード。8番アイアンで約140ヤードだとすると、ナイスショットならグリーン中央付近に乗る可能性があります。
ピンまでは距離が残りますが、グリーン上からパッティングできます。
仮に少し当たりが悪くてグリーン手前へ外れたとしても、奥ピンであれば、グリーンエッジからピンまでの距離を使ってアプローチできる可能性があります。
これは「グリーン奥から、すぐ近くのピンへ寄せる」のとは、難易度が大きく違う場合があります。
もちろん、だからといって常にショートさせればいいという話ではありません。コースによってはグリーン手前が難しい場合もあります。
大事なのは、「ピンまで何ヤードあるか」だけでなく、「ナイスショットしたらどこへ行くのか」「外した場合、次のショットはどこから打つことになるのか」まで考えて番手を決めることだと思っています。
「大きめの番手を持つな」という話ではない
ここまで読むと、「小さめの番手を持て」という話に思われるかもしれませんが、そういう話ではありません。
先日、木更津東カントリークラブのIN17番、165ヤードのショートホールを回りました。グリーン手前には池があります。
私にとって165ヤードは、通常のライからなら6番アイアンでもしっかり当たらないと届くかどうかという距離です。
ただ、ショートホールなのでティーアップして打てるため、私の感覚では通常のアイアンショットより少し距離が出ます。
そこで6番アイアンを選択しました。
結果は少し左の奥目へ外れましたが、そこから寄せワンに成功してパーでした。
このケースでは、6番アイアンでしっかり打った結果、多少奥へ行くことも事前に許容していました。
「どうせ当たらないから6番」ではなく、池の位置、距離、ティーアップによる自分の距離感などを考えた上での6番です。
大きめの番手を持つこと自体が問題なのではなく、「なぜその番手を選んだのか」が重要なんだと思います。
番手を選ぶときは「ナイスショットしたらどこへ行くか」を考える
今、アイアンの番手を考えるときに私が大切にしているのは、「このクラブでナイスショットしたら、どこへ行くのか」ということです。
そのうえで、ピン位置、グリーンの奥行き、手前と奥のどちらが安全か、池やバンカー、風、高低差、ライ、その日の自分の距離感などを考えて番手を決めます。
なので、「150ヤードだから必ず7番」という話ではありません。
奥ピンなら8番でセンターを狙う選択もありますし、手前に池があれば7番や、状況によっては別の番手を選ぶこともあります。
重要なのは、「ナイスショットした結果を、自分が受け入れられる番手を選ぶこと」だと思っています。
まとめ|ナイスショットがナイスショットになる番手を選びたい
初心者時代の私は、「どうせちゃんと当たらないから」という理由で、大きめの番手を持つことがありました。
でもそれでは、ミスショットしたときにちょうどいいだけで、ナイスショットした瞬間に狙いを大きくオーバーしてしまう可能性があります。
特に奥ピンでグリーンをオーバーすれば、難しいショートサイドのアプローチを残し、そこからボギー、場合によってはダブルボギーまで見えてくる。
せっかく良いショットを打ったのに、それではスコアはなかなかまとまりません。
初心者の頃に上級者から言われた、「その考えではうまくならないよ。ナイスショットが結果ミスになるんだから」という言葉の意味を、ラウンド経験を重ねた今だからこそ実感しています。
ミスショットがちょうどいい番手ではなく、ナイスショットがナイスショットの結果になる番手を選ぶ。
今は、それがアイアンの番手選びで大切なことの一つだと考えています。
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