のぶたです。
「今日はパット数が少なかったから、スコアも良かったはず」
ラウンド後、スコアカードを見ながら、そんなふうに思うことがよくあります。
パット数が少ないと、なんとなく「今日はパターの調子が良かったな」という気分になるからです。
でも、本当にそうなのでしょうか。
パーオンを外してグリーン周りからアプローチした場合、うまく寄せられれば1パットで終わることがあります。反対にパーオンすると、そこから2パットでホールアウトすることが多くなり、総パット数が増える可能性があります。
つまり、パット数の多い少ないは、パターの調子だけでなく、グリーンへどのように乗ったかにも左右されているはずです。
そこで今回は、2026年にラウンドした31ラウンド分のデータを使って、パット数とスコアの関係を調べてみました。
今回の結果は、あくまでも私個人の31ラウンドという小規模なデータでの話です。
同じように「パット数が少ない=パターが好調」と考えている方は、自分のラウンドと比べながら読んでみてください。
集計方法と31ラウンドの基本数値
2026年の18ホールラウンド31回分について、次の項目を集計しました。
- スコア
- 総パット数
- パーオン率
- 3パット数
- 1パット以下のホール数
- パーセーブ寄せワン数
- パーセーブ寄せワン率
今回の総パット数は、ボールがグリーンへ乗った後の打数として記録している数字です。グリーン外からパターを使った場合はショットとして扱い、パット数には含めていません。
31ラウンドの基本結果は、次のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| ラウンド数 | 31 |
| 平均スコア | 86.1 |
| スコア中央値 | 85 |
| ベストスコア | 77 |
| ワーストスコア | 103 |
| 平均パット数 | 32.2 |
| パット数中央値 | 32 |
| 最少パット数 | 26 |
| 最多パット数 | 38 |
| 平均パーオン率 | 32.8% |
| 平均3パット数 | 1.52回 |
| 平均1パット以下数 | 5.13ホール |
| 平均パーセーブ寄せワン率 | 26.1% |
平均スコアは86.1、平均パット数は32.2でした。
平均パット数32.2回は、平均スコア86.1の約37.4%に相当します。単純計算では、スコアの3分の1以上をグリーン上の打数が占めていることになります。
この数字を見るだけでも、パットがスコアに与える影響の大きさが分かります。
パット数とスコアには関係があった
まず、スコアと各項目の相関係数を確認しました。
相関係数は、2つの数字がどの程度一緒に変化する傾向にあるかを示すものです。ただし、相関があるからといって、一方がもう一方の直接的な原因だと証明できるわけではありません。
今回は参考値として見ていきます。
| 組み合わせ | 相関係数 |
|---|---|
| スコアと総パット数 | 0.508 |
| スコアとパーオン率 | -0.510 |
| スコアと3パット数 | 0.593 |
| スコアと1パット以下数 | -0.311 |
| スコアとパーセーブ寄せワン率 | -0.611 |
| 総パット数とパーオン率 | 0.130 |
スコアと総パット数の相関は0.508でした。
スコアは数字が小さいほど良いため、今回の31ラウンドでは、パット数が増えるほどスコアも悪くなる傾向があったことになります。
3パット数とスコアの相関は0.593で、総パット数よりも少し強い関係が出ていました。
一方、総パット数とパーオン率の相関は0.130でした。
「パーオンが増えると2パットも増え、総パット数が多くなるのではないか」と予想していましたが、今回の31ラウンド全体では、そこまで明確な関係は確認できませんでした。
ここが今回の記事で、少し興味深かった部分です。
30~32パットの平均スコアが最も良かった
続いて、総パット数を4つのグループに分けて比較しました。
| パット数 | ラウンド数 | 平均スコア | 平均パット | 平均パーオン率 | 平均3パット | 平均寄せワン率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 29以下 | 7 | 83.9 | 27.7 | 25.4% | 0.29回 | 37.3% |
| 30~32 | 9 | 82.3 | 31.1 | 35.2% | 0.89回 | 32.8% |
| 33~35 | 9 | 86.4 | 33.7 | 41.4% | 1.78回 | 18.2% |
| 36以上 | 6 | 93.7 | 36.7 | 25.0% | 3.50回 | 14.9% |
意外だったのは、平均スコアが最も良かったのが29パット以下ではなく、30~32パットのグループだったことです。
29パット以下の7ラウンドは、平均スコア83.9。これに対して、30~32パットの9ラウンドは平均82.3でした。
29パット以下の方が、平均パット数は3打以上少なくなっています。それでも平均スコアは、30~32パットの方が約1.6打良い結果でした。
その理由として考えられるのが、パーオン率と寄せワン率です。
29パット以下のグループは、平均パーオン率が25.4%と低めでした。その一方で、平均寄せワン率は37.3%と高くなっています。
つまり、グリーンを外した後のアプローチでカバーし、1パットでホールアウトする機会が増えた結果、総パット数が少なくなった可能性があります。
「極端にパット数が少ない=最高のスコア」とは限らないようです。
ただし、36パット以上のグループは、平均スコア93.7、平均3パット3.50回でした。
パット数が大幅に増えた日は、スコアも明確に悪くなる傾向が出ています。
26パットでもスコアは87だった
総パット数だけではラウンド内容を判断できないことが分かる、対照的な2ラウンドがありました。
まずは、2026年3月1日の勝浦ゴルフ倶楽部です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| スコア | 87 |
| パット数 | 26 |
| パーオン率 | 5.6% |
| パーオン数 | 1ホール |
| 3パット | 1回 |
| 1パット以下 | 10ホール |
| パーセーブ寄せワン数 | 6回 |
| パーセーブ寄せワン率 | 35.3% |
31ラウンドで最少となる26パットを記録したラウンドです。
しかし、スコアは87でした。
パーオンはわずか1ホール。一方で、1パット以下は10ホールあり、パーセーブ寄せワンも6回記録しています。
寄せワンを6回取れたことは、ショートゲームが良かった結果です。
ただし、グリーンを外してグリーン周りから打つ機会が多かったため、パットとして数える打数が少なくなった面もありそうです。
26パットという数字だけを見て、「パターが絶好調だったから好スコアになった」と単純には言えません。
34パットでもスコアは81だった
反対の例が、2026年6月1日の南総ヒルズカントリークラブです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| スコア | 81 |
| パット数 | 34 |
| パーオン率 | 50.0% |
| パーオン数 | 9ホール |
| 3パット | 1回 |
このラウンドは34パットでした。
数字だけを見ると、少し多いように感じます。しかし、18ホールの半分となる9ホールでパーオンし、スコアは81にまとまっています。
パーオンしたホールでは、グリーン上から2パットでホールアウトする機会が増えます。
その結果として総パット数が34になった可能性もあり、「34パットだったからパターが悪かった」とは言い切れません。
もちろん、この数字だけでパターが良かったと断定することもできません。
それでも、26パットで87だったラウンドと、34パットで81だったラウンドを比べると、総パット数だけではラウンド内容を判断できないことがよく分かります。
パーオン数とパット数を組み合わせてみた
続いて、31ラウンドを次の4グループに分けました。
- パーオン6ホール以上・32パット以下
- パーオン6ホール以上・33パット以上
- パーオン5ホール以下・32パット以下
- パーオン5ホール以下・33パット以上
結果は次のとおりです。
| パーオン数 | パット数 | ラウンド数 | 平均スコア |
|---|---|---|---|
| 6ホール以上 | 32以下 | 7 | 80.7 |
| 6ホール以上 | 33以上 | 7 | 85.1 |
| 5ホール以下 | 32以下 | 9 | 84.8 |
| 5ホール以下 | 33以上 | 8 | 93.0 |
最も平均スコアが良かったのは、「パーオン6ホール以上・32パット以下」のグループで80.7でした。
反対に最も悪かったのは、「パーオン5ホール以下・33パット以上」のグループで93.0です。
グリーンへ乗らず、さらにパット数も多い。これはさすがにスコアをまとめるのが難しくなります。
面白いのは、真ん中の2つです。
- パーオン6ホール以上・33パット以上:平均85.1
- パーオン5ホール以下・32パット以下:平均84.8
パット数だけなら、パーオン5ホール以下・32パット以下の方が少なくなっています。
しかし、平均スコアはほぼ同じでした。
パーオン数が多ければ、総パット数が33以上になっても、スコアをある程度まとめられる可能性があります。
反対に32パット以下でも、パーオン数が少なければ、それだけで大きくスコアが良くなるわけではありません。
総パット数だけでは、スコアやパターの出来を十分に説明できないことが、この比較にも表れています。
パーオン6ホール以上は平均スコア82.9
パーオン数だけでも、2つのグループに分けました。
| パーオン数 | ラウンド数 | 平均スコア | 平均パット | 平均3パット | 平均寄せワン率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 6ホール以上 | 14 | 82.9 | 31.9 | 1.14回 | 28.3% |
| 5ホール以下 | 17 | 88.6 | 32.4 | 1.82回 | 24.3% |
パーオン6ホール以上のグループは平均82.9。5ホール以下のグループは平均88.6でした。
その差は約5.7打です。
そして今回のデータでは、パーオンが多いグループの平均パット数は増えていませんでした。
- パーオン6ホール以上:平均31.9パット
- パーオン5ホール以下:平均32.4パット
わずかな差ではありますが、パーオンが多いグループの方が平均パット数も少なくなっています。
「パーオンすると2パットが増えて総パット数も多くなる」という可能性はありますが、今回の31ラウンド全体では、はっきりとは表れませんでした。
パーオンが多かった日に、3パットも比較的抑えられていたことが影響している可能性があります。
70台の3ラウンドは3パットがゼロ
最後に、スコア帯別の結果も確認しました。
| スコア帯 | ラウンド数 | 平均スコア | 平均パット | 平均パーオン率 | 平均3パット | 平均1パット以下 | 平均寄せワン率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 70台 | 3 | 77.3 | 30.0 | 48.1% | 0回 | 6.0 | 42.0% |
| 80台 | 21 | 84.5 | 31.4 | 34.7% | 1.19回 | 5.43 | 27.3% |
| 90以上 | 7 | 94.6 | 35.4 | 20.6% | 3.14回 | 3.86 | 15.7% |
70台の3ラウンドは、平均パーオン率48.1%。約半分のホールでパーオンしています。
平均パット数は30.0で、極端に少ない数字ではありません。
そして、最も注目したいのが3パット数です。
70台の3ラウンドでは、3パットが一度もありませんでした。
一方、90以上の7ラウンドは、平均パット数35.4、平均3パット数3.14回でした。
今回の31ラウンドを見る限り、好スコアには総パット数の少なさだけでなく、パーオンを増やしながら3パットを抑えることが関係していそうです。
総パット数だけを目標にしない
今回の結果を振り返ると、「今日は30パット以下にする」といった総パット数だけの目標では、ラウンド内容を正しく評価できないことがあると感じました。
例えば、パーオンを増やして良い内容だったのに、2パットが重なって33パットや34パットになったラウンドを、「今日はパターが悪かった」と片付けてしまう可能性があります。
反対に、パーオンが少なくてもアプローチでカバーし、26パットにまとめたラウンドを、「パターが絶好調だった日」と評価してしまうこともありそうです。
もちろん、26パットのラウンドで寄せワンを6回取れているのは、ショートゲームが良かった結果です。
ただし、総パット数だけを見るのではなく、
- パーオン数
- 3パット数
- 1パット以下のホール数
- 寄せワン数
- 寄せワン率
も一緒に確認した方が、そのラウンドの実態に近づけると思います。
パット数を減らす努力が必要ないという話ではありません。
36パット以上のグループは平均スコア93.7で、平均3パット数も3.50回でした。
特に3パットを減らすことは、今後もスコアをまとめるための大切な課題です。
パット数が少ない日はスコアも良いのか
今回、2026年の31ラウンドを使って、パット数とスコアの関係を調べました。
結果をまとめると、次のようになります。
- 総パット数が少ない日は、全体としてスコアも良い傾向があった
- スコアと総パット数の相関係数は0.508だった
- 最も平均スコアが良かったのは、29パット以下ではなく30~32パットのグループだった
- 26パットでもスコア87、34パットでもスコア81というラウンドがあった
- パーオン6ホール以上・32パット以下の平均スコアが80.7で最も良かった
- パーオン5ホール以下・33パット以上は平均93.0だった
- 70台の3ラウンドは平均パーオン率48.1%で、3パットが一度もなかった
今回の31ラウンドでは、パット数が少ない日の方が、全体としてスコアも良い傾向がありました。
しかし、「少なければ少ないほど良い」という単純な結果ではありません。
総パット数は、パターの調子だけでなく、パーオン数やグリーン周りから打った回数にも左右されます。
今回のデータで好スコアに最も近かったのは、パーオンを増やしながら、3パットを抑えられたラウンドでした。
あくまでも私個人の31ラウンドという小さなデータからの気付きなので、すべてのゴルファーに当てはまると断定するつもりはありません。
それでも、パット数という一つの数字だけを見て一喜一憂するのは、少しもったいないのかもしれないと感じました。
みなさんは、ベストスコアが出た日のパット数だけでなく、その日のパーオン数や3パット数も覚えていますか。
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