のぶたです。
ゴルフをやっていると、「朝一のホールはとにかく崩れやすい」という話をよく耳にします。
体が温まっていない、練習不足のまま本番を迎えてしまう、朝露でグリーンの転がりが読みにくい…理由は人それぞれ挙げられますが、実際のところどうなのでしょうか。
感覚だけで「朝一は魔物が住んでいる」と片付けてしまうのは簡単ですが、せっかく普段からラウンドデータを記録しているので、今回は直近54ラウンド分のデータを使って、この定説を検証してみたいと思います。
検証方法
今回使ったデータは以下の通りです。
- 直近54ラウンド分のスコア記録
- 各ラウンドの1ホール目(その日にスタートしたホール)のパー・スコア・パット数
- OUT合計、IN合計、総スコア
「朝一が崩れる」を、今回は最もイメージしやすい1ホール目でダブルボギー以上を叩いた場合と定義しました。そのうえで、以下の2点を中心に見ていきます。
- 1ホール目の成績は、残り17ホールと比べて本当に悪いのか
- 1ホール目で崩れた日は、その後のスコアにも悪影響が出ているのか
なお、コースによって総パーは71〜72とばらつきがありますが、今回は簡易的に「総パー72」と仮定して、1ホール目以外の17ホール分の対パーを算出しています。この点は参考値として見ていただければと思います。
対象コースですと房州カントリークラブのみパー71設定のゴルフ場です。
※全データは、記事の最後に掲載しておきます。
まず、1ホール目の成績はどれくらい荒れているのか
54ラウンド分の1ホール目の対パーを集計すると、こんな分布になりました。

| 対パー | 該当ラウンド数 |
|---|---|
| バーディ以上(-1) | 3 |
| パー(0) | 18 |
| ボギー(+1) | 24 |
| ダボ(+2) | 6 |
| トリボギー以上(+3〜) | 3 |
平均すると、1ホール目の対パーは「+0.85」。ボギーとパーの中間くらいのスコアで、体感としても「朝一はまあまあ手堅くまとまることが多いが、たまに大叩きする」というイメージ通りの分布でした。
一方、残り17ホール(想定パー68として算出)の平均対パーは「+0.76」。1ホール目とほぼ同じ水準です。統計的に比較(対応のあるt検定)しても、有意な差は出ませんでした(p=0.57)。
つまり、「1ホール目だけが特別悪い」とは言えない、というのが最初の結果です。
「1ホール目で崩れた日」は、その後も引きずるのか
次に本題です。1ホール目でダブルボギー以上を叩いた「崩れた日」と、それ以外の「崩れなかった日」で、残り17ホールの平均スコアを比べてみました。

| ラウンド数 | 残り17ホール平均スコア | |
|---|---|---|
| 1H崩れた日(ダボ以上) | 9 | 81.7 |
| 1H崩れなかった日 | 45 | 80.6 |
差はわずか1.1打。統計的な検定でも有意差はありませんでした(p=0.70)。
正直なところ、「朝一で叩いたら、そのままズルズル崩れるパターン」を想像していたので、この結果は少し意外でした。
実際には、朝一で大叩きしても、そこから気持ちを切り替えて残りの17ホールは普段通りのペースに戻していることが多い、ということになります。
ちなみに54ラウンドの中で最も1ホール目が荒れたのは、パー4で9を叩いてしまった2回で、どちらも総スコアは96、103と、その日全体としても崩れてしまったラウンドでした。
ただしこれは9ラウンド中の一部の話で、「1ホール目が悪い日=その日全体が終わる」と言い切れるほどの傾向ではありませんでした。
とはいえスタートから9を叩いてしまうとメンタル的に立て直すのが難しいのは確かですし、アマチュアゴルファーが良く言う「今日は練習だぁ~」みたいな感じになってしまってスコアを作ることができないという特徴もあるかと思います。
パットとの関係は?
1ホール目のパット数と1ホール目の対パーには、ある程度の相関が見られました(相関係数0.40)。朝一の乱れは、ショットだけでなくパットの読み違いも関係していそうです。
ただし、今回のデータで1ホール目に3パット以上打ったのは54ラウンド中1回だけだったので、この点はサンプル数が少なく、断定的なことは言えません。
逆に言うとのぶたの場合は、朝一のパッティング練習は、全てのラウンドで行っていますが、それがスタートホールからしっかりとグリーンには対応できているのかなという気がします。
どんなに忙しくてもパッティング練習はしっかりとした方が良いですね。
まとめ
今回の54ラウンド分のデータで見る限り、
- 1ホール目の成績は、残り17ホールと比べて統計的に悪いわけではない
- 1ホール目で崩れても、その後のスコアに有意な悪影響は出ていない
という結果になりました。「朝一のホールは崩れやすい」という定説は、少なくとも今回のデータからは支持されない、という結論です。
もちろん、これは54ラウンドという限られたサンプルでの話ですし、「崩れた日」は9ラウンドしかなく検出力も高くありません。またスタートホールが常に1番ホールとは限らないため、厳密には「その日の最初のホール」の検証になっている点もご了承ください。
とはいえ、「朝一だから」と身構えすぎる必要はなさそうです。むしろ朝一で叩いてしまっても、そこで引きずらずに切り替えられれば、十分にスコアを立て直せるというのが今回のデータからの実感です。
こちらのデータは、のぶた個人的なスコアでの分析ではありますが、皆さんも朝一番で叩いてしまった時は、その後のラウンドに影響されますか?
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