のぶたです。
長くゴルフをしていると、上手い人ほどその日のラウンドをよく覚えているなあ、と感じることがあります。
もちろん、これは私が今までいろいろな人とラウンドしてきて受けた印象です。「上級者は記憶力が高い」とか「上手い人は全ショットを覚えている」とか、そういう話をしたいわけではありません。
ただ、上手い人とラウンドしたあとに話をしていると、「よくそんなところまで覚えているな」と思うことが結構あります。
なぜ上級者ほどラウンド内容をよく覚えているように感じるのか。
今回は、そこからあれこれ考えてみます。
上級者は何を覚えているのか
ラウンド後にクラブハウスで話していると、何番ホールでどこへ打ったか、残りが何ヤードくらいだったか、何番で打ったか、どんなミスだったか、何オン何パットだったか。
そのあたりをかなり細かく覚えている人がいます。
しかも、自分のプレーだけではありません。
誰かが、「俺、このホール何打だったっけ?」と言ったときに、「5じゃない? ティーショットが右で、2打目でグリーン手前、3オン2パットだったから」と、すぐ答えが返ってくる。
こういう場面に出会うたびに、「よく見てるなあ」と感心してしまいます。
しかも、自分のプレーを思い出しているのではなく、同伴者のプレーです。自分のことで精いっぱいになりがちな私からすると、これは結構すごいことだと思います。
私の印象では、こういう人は上手い人に多いです。
記憶力が良いから覚えているわけではない?
「上級者は記憶力が良いのかな」と思うこともあります。
ただ、私は記憶力の専門家ではありませんし、そもそもゴルフが上手い人の記憶力が優れているのかどうかなんて分かりません。
それより気になるのは、覚えている中身です。
上手い人が覚えているのは、「右に行った」という結果だけではなく、「残りいくらで、何番を持って、どこに打ちたくて、その結果どうなったか」という、ひとつながりの話になっていることが多い気がします。
もしかすると、記憶力そのものの差というより、一打に対して考えている情報量の差なのではないか。
私はそんな気がしています。
一打一打に「理由」があるから記憶に残る
上手い人とラウンドしていると、ショットを打つ前にいろいろなことを確認しているように感じます。
残り距離、ライ、風、高低差、ピンの位置、ハザード、ミスしてもいい方向、どこへ落としたいか、そしてどのクラブで打つか。
打った後にも、狙ったところへ出たのか、距離は合っていたのか、なぜ右へ行ったのか、クラブ選択は正しかったのか、と結果を確認します。
つまり、
状況を見る。
考える。
クラブを選ぶ。
狙いを決める。
打つ。
結果を見る。
次の一打を考える。
こうした流れが一打ごとにあるわけです。
たとえば、残り150ヤードだから何となく7番アイアンを持った場合を考えてみます。
打ったボールが右に出ても、「なんか右に行ったな」で終わってしまうかもしれません。
一方で、残り150ヤードだけど少し打ち上げ。風はアゲンスト。グリーン手前にはバンカーがある。ショートしたくないから6番アイアンを選んだ。
そして打った結果、少し右へ出てグリーン右に外した。
こちらなら、「アゲンストでショートしたくなかったから6番を持った。でも右に外した」と、クラブを選んだ理由と結果がセットになります。
後から思い出しやすいのは、おそらく後者ではないでしょうか。
単なる1回のスイングではなく、一打が前後につながった出来事になるからです。
同伴者のスコアまで覚えている人がいる
もう一つ印象的なのが、同伴者の打数まで把握している人です。
ここは誤解されるかもしれませんが、他人のスコアを監視しているという話ではありません(笑)。
むしろ、ラウンド全体を見ているのだと私は感じています。
同伴者がティーショットを打ち、セカンドを打ち、アプローチをして、2パットでホールアウトする。
その流れを自然に見ているから、「5だよ」と答えられる。
一打一打を数えて記憶しているというより、プレーの流れを見ていたから結果として覚えている、に近いのかもしれません。
私自身、自分のショットのことで頭がいっぱいになって、周りがあまり見えていないこともあります。
次は何番で打とうか。さっきのミスは何だったんだ。今度こそちゃんと打ちたい。
そんなことばかり考えていると、同伴者がどんなショットを打ったのか、意外と見ていなかったりします。
上手い人は自分の一打に集中しながらも、周囲のプレーまで見ている人が多いように感じます。
他人のショットを見ることもラウンドの情報になる
考えてみれば、同伴者のショットを見ることは、打数を数えるためだけではありません。
同じような位置から何番で打っていたのか。
風でどのくらい流されたのか。
グリーンに落ちたボールがどのくらい転がったのか。
バンカーから打ったボールがどのくらい転がったのか。
パットがどちらへ曲がったのか。
人のプレーには、自分の次の一打に使える情報がたくさんあります。
特にグリーン上なんて分かりやすいですよね。
同伴者のパットを見ていれば、曲がる方向やボールの転がる速さを確認できます。
自分のボールばかり見ていて、同伴者のパットを見ていなかったら、その情報を一つ捨てていることになります。
上手い人ほど、こういう情報を自然に取り込んでいる面もあるのではないか。
これも科学的な話ではなく、私がラウンドしていて「そういうこともあるんじゃないかな」と感じているだけですが、他人のプレーをよく見ていることと、ラウンド内容をよく覚えていることは、無関係ではないような気がします。
上手いから覚えている?覚えているから上手くなる?
ここまで書いていて、逆の見方もあることに気づきます。
上級者だからラウンド内容を覚えているのではなく、一打一打を考えて打ち、その結果を覚えているから、それを次に生かして上手くなっていくということもあるのではないでしょうか。
たとえば、前回あるホールでティーショットを右へ打って、そこからダブルボギーになったとします。
それを覚えていれば、次に同じホールへ来たとき、「前回は右へ打ってダボだったから、今回は少し狙いを変えてみよう」と考えられます。
そして結果がどう変わったのかを確認する。
また右へ打ったなら、さらに次は違う方法を試すこともできます。
逆に、「前回このホール、どうだったっけ?」となれば、同じミスをしても比較しにくくなります。
そう考えると、以前書いた「同じコースを定期的に回る意味」にもつながってきます。
同じコース、同じホールだからこそ、前回の自分と比較できる。
そのためには、前回どんなプレーをしたのかをある程度覚えている必要があります。
ラウンド内容を覚えていること自体が、上達の材料になっている可能性はありそうです。
全ショットを暗記する必要はない
だからといって、「上達したければ18ホールすべてのショットを暗記しましょう」という話ではありません。
私もラウンド記事を書くためにかなり振り返りますが、すべてのショットを正確に覚えているわけではありません。
そもそも大切なのは、一打一打を覚えようとすることではなく、一打一打に意味を持たせてプレーすることなのかもしれません。
ラウンドが終わったあとに、少しだけ振り返ってみる。
今日のダブルボギーは何が原因だったか。
一番良かったティーショットはどれだったか。
クラブ選択を間違えたと思ったホールはあったか。
3パットはどこから始まったのか。
それくらいなら、スコアカードを見なくてもある程度思い出せるかもしれません。
そして、思い出そうとしたときに何も出てこないとしたら、それはそれで面白い発見です。
もしかすると、その日は一打一打をあまり考えずにプレーしていたのかもしれません。
まとめ:覚えようとするより、一打一打を考えて打つ
上級者だからラウンド内容をよく覚えているのか。
それとも、一打一打を考え、結果を確認し、その経験を次に生かしているから上達して、その結果としてラウンド内容もよく覚えているのか。
おそらく、単純にどちらか一方ではないのでしょう。
ただ、上手い人とラウンドしていると、「よくそんなところまで覚えているな」と感じることが多いのは事実です。
それを単なる記憶力の差として片付けてしまうより、「自分は一打一打をどのくらい考えてプレーしているだろう?」と考えてみる方が、ゴルフの上達には意味がありそうです。
私自身、ラウンド記事を書くために自分のプレーを振り返ることは多いですが、それでも18ホールのすべてを完璧に思い出せるわけではありません。
でも、覚えること自体が目的ではないんですよね。
覚えようとするのではなく、考えて打つから記憶に残る。
次のラウンドでは、そのくらいの気持ちで一打ずつ向き合ってみようと思います。
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