のぶたです。
昨日、一緒にラウンドした方は、普段なら100前後で回るゴルファーです。
ところが、この日のスコアは115。
スコアを崩した理由はいくつもあったと思いますが、ラウンド中に本人から聞いた話の中に、少し気になることがありました。
今回は115というスコアの原因を分析するのではなく、ゴルフのアドバイスを伝える難しさ、そして教わった動きをラウンドで使う難しさについて考えてみます。
直接的な原因はバンカーと47パット
先に書いておくと、115というスコアになった大きな要因は、かなりはっきりしています。
バンカーから何度も脱出できなかったこと。そして、パット数が47だったことです。
この2つだけでも、普段よりかなり多くの打数を使っています。ショットもいつもより荒れているように見える場面はありましたが、スコアに直接影響したのは、まずバンカーとパットだったと思います。
したがって、これから書くスイングのアドバイスが原因で115になった、と言いたいわけではありません。
ただ、ラウンド中に聞いた話には、アマチュアゴルファーがスイング迷子になる要素が、いくつも含まれているように感じました。
インドアで受けたスイングのアドバイス
ラウンド中の会話で、少し前に上手な方と一緒にインドアゴルフへ行き、飛距離を計測したという話を聞きました。
そこで、思ったほど飛距離が出ていないことが分かり、スイングについてアドバイスを受けたそうです。
本人の説明をまとめると、だいたい次のような内容でした。
- 手でクラブを上げるのではなく、身体を使って打つ
- バックスイングで、お腹がしっかり右を向くまで身体を回す
- バックスイングのあと、身体をもっと速く回す
- 最後まで速く振り切る
- ドライバーだけでなく、ほかのクラブでも同じように意識する
指導した方は、身体の回転が遅いことで飛距離を損していると考え、それを改善しようとしてくれたのだと思います。
実際のスイング映像を見たわけではないので、このアドバイスが技術的に正しいかどうかを、僕が判断することはできません。
ただ、話を聞いていて、ひとつだけ引っかかった言葉がありました。
「速く」という言葉です。
教える側の「速く」と、教わる側の「速く」
おそらく、指導した方が伝えたかった「速く」には、次のような意味が含まれていたのだと思います。
- 身体の回転を途中で止めない
- インパクトで緩めない
- フィニッシュまでしっかり振り切る
- 正しい動きの結果としてスピードを出す
上級者同士であれば、「速く回す」という短い言葉でも、意図まで含めて伝わるのかもしれません。
しかし、私自身の経験でいうと、アマチュアが「速く」と言われて実際にやってしまう動きは、少し違います。
- 切り返しを急いでしまう
- トップで間がなくなる
- 力任せに身体を回そうとする
- ボールを強く叩きにいく
- 身体だけが先に開く
- ミスを取り返そうとして、さらに速く振る
教える側は「動きを止めない」という意味で伝えたのに、教わる側は「とにかく急いで動く」と受け取ってしまう。
「速く」という言葉は、身体の動きだけでなく、ゴルファーの気持ちまで急がせてしまうのではないか。
私は以前から、そう感じていました。
もちろん、これは私自身が何度も同じ罠にはまってきた経験から感じていることです。専門的に因果関係を証明できる話ではありません。
それでも、アマチュアに対する「速く」というアドバイスは、伝え方が難しい言葉だと思います。
一度に全部を意識するのは難しい
今回のアドバイスは、教える側にとっては一連の動きだったのだと思います。
ところが、教わった側の頭の中には、複数のチェックポイントとして残ります。
- 手で上げない
- 身体を使う
- お腹を右へ向ける
- 身体を速く回す
- 最後まで速く振り切る
これをラウンド中、1打ごとにすべて思い出しながら打つのは、かなり難しいはずです。
私も練習場で何かを教わったあと、頭の中がチェックポイントだらけになり、逆にどう振ればいいのか分からなくなった経験があります。
正しいアドバイスであっても、頭で理解しただけでは、すぐにコースで使えるとは限りません。
練習場で繰り返し、考えなくても身体が動く状態になって、初めてラウンドでも使える動きになるのではないでしょうか。
途中から、いつものスイングへ戻していた
その方はラウンドの途中から、教わった内容を意識しなくなり、いつもの自分のスイングへ戻していました。
本人が意識的に戻したのか、それともプレーを続けるうちに自然と戻ったのかは分かりません。
ただ、うまくいかない新しい意識に最後までしがみつくより、ラウンド中の対応としては良かったのではないかと思います。
新しい動きがうまくいかないと感じたら、いったん手放し、これまで自分が積み上げてきたスイングへ戻す。
これも、ラウンド中には必要な判断です。
新しいスイングを完成させるのは練習場でいい。18ホールをプレーしている最中に、無理に完成させる必要はありません。
正しいアドバイスと、コースで使えるアドバイスは別物
今回の出来事を通じて改めて感じたのは、「正しいアドバイス」と「今の自分がコースで使えるアドバイス」は別物だということです。
指導した方の言葉は、きっとその人のスイングを見たうえでの、理にかなったアドバイスだったのだと思います。
しかし、言われた内容を理解することと、実際のラウンドで再現することは違います。
特に「速く」という言葉は、教える側と教わる側で、イメージする動きが大きく違う可能性があります。
今回の115が、このアドバイスによって生まれたとは言えません。バンカーで打数を重ね、47パットだった影響が大きかったのは間違いありません。
それでも、新しく教わった複数の動きをコースで意識したことで、普段のテンポやタイミングを見失った可能性はあると思います。
速さは、最初から無理に作ろうとするものではなく、身体が動く順番やスイングのテンポが整った結果として、あとからついてくるものではないか。
少なくとも私は、自分のゴルフを振り返りながら、そんなふうに考えています。
教わった直後にスイングが分からなくなった経験はありませんか?
みなさんは、誰かにアドバイスをもらったあと、ラウンドで急にスイングが分からなくなった経験はありませんか。
あるいは逆に、良かれと思って伝えたアドバイスが、意図とは違う形で相手に伝わってしまったことはないでしょうか。
教えることも難しい。そして、教わったことをコースで使うのも難しい。
スイング迷子は、特別なことではなく、ゴルフを続けていれば誰もが一度は通る道なのかもしれません。
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