のぶたです。
ラウンド中に右へ打ってしまうと、次のショットでは無意識に「捕まえよう」としてしまう。そうすると今度は左に引っかかる。それでまた「今度は少し逃がそうかな」と考えてしまう。
こういう経験、けっこう多くのアマチュアゴルファーにあるのではないでしょうか。私自身、何度もこの沼にはまってきました。
ラウンド中にミスをするとスイングを直したくなる
ラウンド中にミスショットが出ると、その原因をその場で探りたくなります。
「振り遅れたのかな?」
「フェースが開いた?」
「もっと捕まえた方がいいのかな?」
そう考えて次のショットで修正を試みる。ところが今度は逆方向にミスが出て、
「腰が止まった?」
「手を返しすぎた?」
「もっと体を回すべき?」
と、また違う原因を探し始める。
これを2〜3ホール繰り返していると、正直、自分が何を意識してクラブを振っているのか分からなくなってきます。
18ホールが終わる頃には、ラウンド前に決めていたはずのスイングとはまったく別物になっていた、ということも一度や二度ではありません。
自分なりの「定規」を持っている方が強いと思う
こういう経験を重ねる中で、最近私が考えるようになったのが、ゴルフでは自分なりの「定規」を持っている方が強いのではないかということです。
「定規」というのは、絶対に正しいスイング理論という意味ではありません。
今の自分が練習してきた中で、「これで振るとうまくいくことが多い」と感じている、いわば基準のようなものです。
この基準があると、ミスが出たときに「じゃあ次は何を試そう」と一からやり直すのではなく、「自分の基準に戻れていたか」を確認するところから入れます。
原因探しが無限に広がっていかない、という感覚です。
パターの振り幅も、私にとっては一つの定規
これはスイングに限った話ではありません。私の場合、パターでも似たような基準を持っています。
「このくらいの振り幅なら、だいたい何mくらい転がる」という感覚です。
もちろん実際のグリーンでは、速さや上り下りによって微調整は必要です。
それでも、基準となる振り幅がまったくない状態で毎回ゼロから距離感を作るのと、基準がある状態で微調整するのとでは、大きな失敗になる確率がだいぶ違うと感じています。
スイングについても、これと同じことが言えるのではないかと思っています。
私の今の基準は「バックスイングで右足で受ける」
現在、私がスイングで意識していることの一つに、「バックスイングで右足で受ける」という感覚があります。
最近の練習で、この形を意識してスイングすると、良いショットが出ることが多いと感じています。
これも「ゴルフスイングはこうあるべき」という話ではありません。あくまで、今の自分が練習の中で見つけた「この感覚で振るとうまくいくことが多い」という、私個人の基準です。
ラウンド中にミスが出たときも、いきなり新しいスイングを作り始めるのではなく、まずは、「右足でちゃんと受けられていたかな?」と、練習してきた基準に戻るようにしています。
この一つの問いに戻るだけで、原因探しがあちこちに広がっていくのを防げている気がします。
練習場は「定規を作る場所」、ラウンドは「使う場所」
私の中では、練習場とラウンドの役割ははっきり分かれています。
練習場は「定規を作る場所」。ラウンドは「その定規を使ってみる場所」です。
練習場なら、同じクラブで何球も打って、動きを変えながら結果を確認できます。
今日はこの感覚を試そう、次はこう変えてみよう、ということを何度も検証できる環境です。
一方で、ラウンドは基本的に一発勝負です。
一球ミスしたからといって違うスイングを試し、次の一球でもまた違うことを試していたら、そもそもその修正が正しかったのかどうか、検証のしようがありません。
ミスの原因が「もともとのスイング」なのか、「その場の思いつきで変えたこと」なのかも分からなくなってしまいます。
だから私は、練習場で作ってきたものをラウンドで試す。うまくいかなかった部分があれば、それをラウンド後の課題として持ち帰る。そして次の練習で、その課題を検証する。
練習場 → ラウンド → 練習場
というサイクルで少しずつスイングを作っていく方が、少なくとも私のようなアマチュアには合っているのではないかと思っています。
ラウンド中の「調整」と「スイングの作り直し」は別物
ここで一つ、誤解されたくないことがあります。
私は「ラウンド中は何も変えてはいけない」と言いたいわけではありません。
実際のコースでは、
・風
・傾斜
・ライ
・その日の球筋
・グリーンの速さ
など、状況に合わせた調整は当然必要です。
むしろ、こうした調整ができないと、コースではなかなかスコアをまとめられません。
ただ、これは「自分の定規を使って調整する」という話であって、「ラウンド中に定規そのものを作り直す」こととは違うと思っています。
例えば、その日は球が右に出やすい傾向があるなら、それを前提に狙いどころを考える。風が強ければ番手を変える。傾斜があれば、そのライに合わせて打ち方を調整する。
こうした対応は、私の中では「調整」です。
一方で、右に出たからといって「バックスイングの形そのもの」を一球ごとに変えていくのは、定規そのものを作り直しているのに近い状態です。
その日の傾向に対応することと、スイングの土台そのものを一球ごとに変えてしまうことは、分けて考えた方がいいというのが私なりの結論です。
ミスをゼロにするためではなく、戻る場所をなくさないための定規
ここが、この記事で一番伝えたいことです。
私が定規を持つ理由は、ミスをゼロにするためではありません。
ゴルフをやっている以上、ミスショットは必ず出ます。何ラウンドしても、それはなくなりません。
だからこそ、ミスが出るたびに新しいことを始めるのではなく、自分が練習してきた基準へ一度戻る。
ミスをなくすためではなく、ミスしたときに戻る場所をなくさないための定規です。
そのうえで、「右足で受けることを意識していたのに、なぜかうまくいかなかった」という課題が見つかったのなら、それはそれで構わないと思っています。
その課題を練習場に持ち帰って、次の練習で検証すればいい。
ラウンドの中ですべての答えを出そうとしなくてもいいのではないか、というのが今の私の考えです。
今日持ってきたスイングで、どう18ホールを回るか
正直に言うと、ラウンド中に完璧なスイングを作ろうとするのは、私にはもう無理だと分かってきました。
それよりも、「今日持ってきたスイングで、どう18ホールを回るか」を考える方が、結果的にスコアもまとまる気がしています。
今日の自分の状態、今日の球筋を受け入れたうえで、自分の定規を頼りにコースを進んでいく。
うまくいかない部分は、次の練習の宿題として持ち帰ればいい。
まとめ
ラウンド中にミスが出ると、その場でスイングを直したくなる気持ちは、私自身よく分かります。
ただ、そのたびに新しいことを試していると、最終的には何を意識していたのか分からなくなってしまいます。
練習場で自分なりの基準を作り、ラウンドでそれを試す。うまくいかなかった課題は持ち帰り、また練習場で検証する。
この繰り返しが、遠回りに見えても、自分のスイングを作っていくうえでは大切なのではないかと今は思っています。
次のラウンドでミスが出たときは、新しいことを試す前に、一度、自分の基準に戻ってみる。
それだけでも、ラウンド中に迷子になって大きく崩れることは減らせるのかもしれません。
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