のぶたです。
練習場に行くと、たまに「この人、絶対に上手いだろう」と、思わず見てしまう人がいます。
ドライバーは力強く、弾道も高くて安定している。アイアンも「ピシッ」という音を響かせ、真っすぐ飛んでいきます。自分より明らかにレベルが上だなと、素直に感心してしまいます。
ところが、実際のスコアを聞いてみると、意外にも90台だったり、ときには100前後だったりすることがあります。
その一方で、練習場ではそれほど目立たず、どちらかといえば地味な球を打っている人が、コースに出ると涼しい顔で80台をまとめてきます。
この違いは、単純に「スイングが上手いかどうか」だけでは説明できないのではないか。
以前から感じていたこの疑問について、今回は考えてみたいと思います。
練習場では「成功した球」が記憶に残る
練習場の良いところは、同じ場所から何球でも打てることです。
多少ミスをしても、次の球ですぐに修正できます。なかなか上手くいかない日でも、最後にナイスショットが1発出れば、それだけで気分よく練習を終えられます。
私自身、ミスばかりだったにもかかわらず、最後に良い当たりが出ると、
「今日は悪くなかったな」と、勝手に納得して帰ることがよくあります。
しかし、よく考えてみれば、10球打って3球のナイスショットが出ても、残りの7球が大きく曲がっていたら、コースではスコアがまとまりません。
練習場は「成功した球」が記憶に残りやすい場所です。
一方、コースではミスショットも含め、打ったすべての球がスコアとして記録されます。
この違いに気づかないまま、ナイスショットを増やすことだけを考えて練習していても、コースでの結果にはなかなかつながらないのかもしれません。
コースでは毎回違う条件から打たなければならない
考えてみれば当たり前ですが、コースには傾斜があり、深いラフがあり、芝の薄いライがあります。
風が吹き、OBや池が待ち構え、スタート前から妙なプレッシャーもあります。前の組を待つ時間が長くなり、せっかくのリズムが崩れることもあるでしょう。
同じクラブを何球も続けて打つことはできませんし、失敗した直後に同じ場所から打ち直すこともできません。
つまり、コースで求められるのは、スイングの再現性だけではありません。
その一打ごとに変わる状況を見て、「今の自分に何ができるのか」「どこを狙うべきなのか」を判断する力も必要です。
練習場の実力とコースでのスコアが一致しない原因の一つは、ここにあるのではないでしょうか。
「ゴルフ侍、見参!」を見て感じる、スイングの美しさとゴルフの上手さは別物
私はテレビ番組の「ゴルフ侍、見参!」が好きで、よく見ています。
番組に登場するアマチュアのゴルフ侍の中には、正直に言えば、教科書のように美しいスイングとは言い難い人もいます。
バックスイングに独特の動きがあったり、フィニッシュが小さかったりして、練習場で横から見ているだけでは、その実力に気づかないかもしれません。
ところが、実際にコースへ出ると、これが本当に強い。
自分の持ち球をよく理解していて、打ってはいけない場所も知っています。無理にピンを狙わず、ミスをしてもボギーで踏みとどまる。寄せとパットで粘り、相手がプロであっても、自分のゴルフを簡単には崩しません。
多少ショットが曲がっても、次に打てる場所へきちんと運んでいます。グリーンを外すときにも、できるだけ難しい場所を避けています。
ホームコースを知り尽くしたゴルフ侍が、経験とコースマネジメントを武器にプロを苦しめる姿を見ていると、「スイングの美しさと、ゴルフの上手さは、必ずしも同じではない」ということを、あらためて感じさせられます。
独特なスイングであっても、自分の球筋を理解し、狙った範囲へ運べるのであれば、コースでは十分に武器になります。
決定的な違いは「ナイスショットの数」ではない
ここが、今回最も伝えたいところです。
コースでスコアを出す人は、ナイスショットの数が特別に多いわけではありません。
それよりも、OB、池、林、3パット、ダブルボギー以上といった、スコアに大きく影響するミスが少ないのではないでしょうか。
危険が大きいと感じたら、無理をせずクラブを替える。
深いラフから、いきなりグリーンを狙わない。
ピンではなく、グリーンの中央を狙う。
アプローチではベタピンを狙うより、まずは確実にグリーンへ乗せることを優先する。
そして、ミスをしたあとに無理をして、一気に取り返そうとしない。
練習場で上手い人が持っているのは、「良い球を打つ力」です。
コースでスコアを出す人が持っているのは、「悪い結果を小さくする力」です。
この二つは似ているようで、実は別の能力です。
どちらが優れているという話ではありません。コースで結果を出すためには、良い球を打つ力に加えて、もう一つの力も必要だということです。
スコアを崩すのはミスショットより「ミスの連鎖」
例えば、ティーショットを林の中へ打ち込んでしまったとします。
そこで狭い木の隙間からグリーンを狙い、案の定、木に当ててしまう。ボールはさらに難しい場所へ転がり、そこからまた無理をして、結局は大叩きしてしまう。
こうした場面は、私も何度も経験しています。
最初のミスの時点で、素直にフェアウェイへ出していれば、ボギーくらいで済んだかもしれません。
上手い人は、ミスショットをまったくしないわけではありません。
「一つのミスを、次のミスにつなげない」これが徹底されているのだと思います。
最初のミスは仕方がないとしても、そのあとの選択で被害を止められるかどうか。それがスコアの分かれ道になります。
練習場で上手い人ほど陥りやすい落とし穴
これは自戒を込めて書きますが、ショットに自信がある人ほど、コースで落とし穴にはまりやすい面もあるのではないでしょうか。
「自分なら、この隙間を通せる」
「上手く当たれば、あのバンカーを越えられる」
「ここでピンを狙ってバーディーを取れば、さっきのダブルボギーを取り返せる」
そんなふうに、ナイスショットが出ることを前提にコースを攻めてしまいます。
ミスが出ると、ラウンドの途中でスイングを直し始めることもあります。そして失った打数を、すぐにその場で取り返そうとしてしまいます。
しかし、「そのショットを打てるかどうか」と、「そのショットを選ぶべきかどうか」は、本来別の問題です。
打てる自信があることと、そこで打つべきであることは、必ずしもイコールではありません。
練習場での実力が高い人ほど、この二つを混同しやすいのかもしれません。
スコアを作る人は「今日の自分」を早く見極める
その日の球筋や調子は、毎回違います。
今日はドライバーが右へ出やすい。アイアンがいつもより飛ばない。アプローチが強めに入る。ロングパットの距離感が合わない。
そうしたことは、誰にでもあります。
スコアをまとめる人は、朝の数ホールで「今日の状態」を早めに見極めています。
ラウンド中に理想のスイングへ戻そうとするのではなく、「今日の自分で、このコースをどう回るか」を考えます。
ドライバーが右へ出るなら、右へ出ることを想定して狙いを変える。アイアンが飛ばないなら、無理をせず一番手上げる。
その日の調子を受け入れられるかどうかで、後半のスコアも大きく変わってくるはずです。
練習場でも「スコアを作る練習」はできる
もちろん、練習場での練習が無駄というわけではありません。
やり方を少し変えるだけで、練習場でも「スコアを作る力」を鍛えることはできると思います。
私自身も取り入れたいのが、次の3つの練習です。
一つ目は、同じクラブを何球も続けて打たないこと。
ドライバー、アイアン、ウェッジと、実際のコースを想定して1球ごとにクラブを替えて打ってみます。
二つ目は、ナイスショットの飛距離だけでなく、ミスの傾向を確認すること。
右へ曲がったときはどのくらい曲がるのか、当たりが薄いと何ヤードくらい飛ぶのか。自分のミスの範囲を知っておけば、コースでの狙い方も変えられます。
三つ目は、練習場の目標物をフェアウェイやグリーンに見立てて、架空のホールを作ること。
「左はOB」「右には池がある」といった条件を決め、どのクラブでどこを狙うのかまで考えて打ちます。
大切なのは、ミスした直後に同じクラブで打ち直さず、最初の1球をきちんと評価することです。
これだけでも、練習場での過ごし方はかなり変わるのではないでしょうか。
私自身も「良い球」より「悪い結果」を減らしたい
先日の月例競技では、27パットで、チップインバーディーまで出ました。
自分にしては、グリーン周りでかなり粘れたラウンドです。
その一方で、OBを4回も打ってしまいました。
良いショットや良いプレーがいくつあっても、4回のOBがスコアに与える影響は、やはり大きいものでした。
スコアが出なかったのは、すべてのショットが悪かったからではありません。むしろ、良かった部分もたくさんありました。
それでも、致命的なミスを止められなかったことが、結果を大きく左右しました。
この経験から、自分自身も、きれいなスイングを作ることだけを追いかけるのではなく、「悪い結果を小さくすること」に、もっと真剣に取り組まなければならないと感じています。
まとめ|ゴルフの上手さはベストショットだけでは決まらない
練習場では、良い球を打つ技術が目立ちます。
しかし、コースでは、ミスをどう管理するかという技術がスコアにはっきり表れます。
スコアを出す人でも、当然ミスショットはします。
違いがあるとすれば、そのミスをダブルボギーやトリプルボギーにまで広げないことです。
スイングが多少独特でも、自分の球筋やミスの傾向を理解していれば、それは十分に武器になります。
結局のところ、どのような球を打ったかだけでなく、最終的に何打で上がったかまで含めて、ゴルフの技術なのだと思います。
練習場で一番良い球を打つ人が、必ずしも一番良いスコアで回るとは限りません。
ゴルフで本当に問われるのは、最高の一打を打てるかどうかではなく、思いどおりにいかなかった一打を、次の一打でどう処理するかなのではないでしょうか。
にほんブログ村に参加しています(^^)/
よろしかったらクリックお願いします↓↓↓