のぶたです。
朝の練習場で、ドライバーが右へ出続け、アイアンも芯を食わず、アプローチの距離感すら合わない。そんな朝があります。
まだ1ホールも回っていないのに、頭の中では、「今日は90を打つかもしれない」「せっかくゴルフに来たのに、これは厳しいな」そんな言葉がぐるぐる回り始めます。
ところが不思議なことに、同じように朝から調子が悪かったはずなのに、終わってみれば80台でまとめてくる人がいます。
ナイスショットがほとんど出ていないのに、なぜか大崩れしない。
今回はその違いについて、前回の記事の続編として、もう少し実践的に考えてみたいと思います。
18ホールすべて調子が良い日のほうが少ない
ドライバーは好調だけれど、アイアンが悪い。
ショットは良いのに、パットがまったく入らない。
前半はボロボロだったのに、後半から急に当たり始める。
練習場では良かったのに、コースへ出た途端に曲がり始める。
アマチュアゴルファーにとって、こうしたことは珍しくありません。
問題は、「今日はすべて上手くいくはずだ」という前提でスタートしてしまうことです。
その前提があると、一つでも調子の悪い部分が出た瞬間に、ラウンド全体が失敗したように感じられてしまいます。
しかし、ドライバー、アイアン、アプローチ、パットのすべてが18ホールを通して好調な日のほうが、むしろ少ないのではないでしょうか。
調子が悪いこと自体は異常でも何でもありません。ゴルフをしていれば普通に起こることだと、まずは受け入れるところから始めたいものです。
スコアを崩す人は、ナイスショットを取り戻そうとする
調子が悪い日にスコアを崩す原因は、最初のミスショットそのものよりも、そのあとの反応にあることが多いように感じます。
ティーショットが曲がれば、スイングを直そうとする。
アイアンが当たらなければ、もっと強く振ってしまう。
朝の練習で良かった感覚を、無理に思い出そうとする。
失った打数を次のホールですぐに取り返そうとして、必要以上にピンを狙ってしまう。
ラウンド中にスイングを直そうとすると、考えることばかりが増えて、かえって迷いが深くなります。
コースはスイングを直す場所ではなく、その日に出ている球でスコアを作る場所です。
頭では分かっているつもりでも、これを実際のラウンドで徹底するのは簡単ではありません。
スコアをまとめる人は「今日のミス」を早く見つける
調子が悪い日でもスコアをまとめる人は、スタートから数ホールのうちに「今日はどのようなミスが出やすいのか」を把握しています。
ドライバーが右へ出やすいのか。
アイアンが薄く当たるのか。
アプローチがショートしやすいのか。
パットが強く入りやすいのか。
大切なのは、理想の球筋へ戻すことではなく、その日のミスの傾向を知ることです。
右へ出やすいなら、右へ出ても大きな問題にならない場所を狙う。アイアンの距離が出ないなら、素直に一番手上げる。
調子を直そうとするのではなく、その日の調子に合わせて狙い方を変える。
この切り替えができるかどうかが、スコアを大きく左右します。
ナイスショットではなく「次が打てる場所」を狙う
調子が悪い日は、良い場所へ運ぶことよりも、次の一打を普通に打てる場所へ運ぶことを優先したいものです。
フェアウェイの中央だけを狙うのではなく、危険のない側を広く使う。
パーオンにこだわらず、ボギーオンで十分だと考える。
ピンではなくグリーン中央を狙い、外すなら寄せやすい側へ外す。
長いクラブにこだわらず、素直に刻む。ティーショットでも、必要ならドライバー以外のクラブを選ぶ。
ナイスショットが出ることを前提としたマネジメントではなく、多少ミスしても大事故にならないマネジメントへ切り替える。
それが、調子の悪い日にスコアを守ることにつながります。
調子が悪い日は、パーではなくボギーを基準にする
80台を目指す場合でも、すべてのホールでパーを狙う必要はありません。
難しいパー4なら、3オン2パットで十分です。
長いパー3は、グリーン周りまで運べれば御の字。パー5でも、無理に2打目で距離を稼ぐ必要はありません。
トラブルになったらボギー、悪くてもダブルボギーで止める。それくらいの基準でよいのではないでしょうか。
調子が悪いのにパーを基準にしてしまうと、無理をする回数が増えていきます。
「このホールはボギーで合格」そう決めるだけで肩の力が抜け、結果的にパーを拾えることもあります。
失った打数を一気に取り返そうとしない
ダブルボギーやトリプルボギーを打つと、次のホールでバーディーを取って、一気に取り返したくなります。
その気持ちはよく分かります。
しかし、失った打数を一つのホールで取り返そうとすると、さらにスコアを崩しやすくなります。
前のホールのミスを次へ持ち込まない。
次のホールで特別なことをしようとしない。
まずはボギー以内で流れを止め、チャンスホールが来るまで待つ。
調子が悪い日は、スコアを取り返すことよりも、これ以上傷口を広げないことを優先したほうがよさそうです。
その日うまくいっているものを一つ見つける
すべてが悪いように感じる日でも、何か一つくらいは使えるものが残っていることがあります。
ドライバーは悪いけれど、ユーティリティは当たる。
アイアンは悪いけれど、ウェッジは打てる。
パーオンはできないけれど、アプローチは寄っている。
ショットは曲がるけれど、パットの距離感は合っている。
悪い部分ばかりに意識を向けるのではなく、「今日は何なら使えるのか」を探し、そこを中心にラウンドを組み立てていく。
これも、調子が悪い日にスコアを守る方法の一つです。
ナイスショットが出ない日は、アプローチとパットで耐える
ショットの調子が悪ければ、パーオン率が下がるのは仕方がありません。
そのような日は、アプローチとパットでどれだけ耐えられるかが勝負になります。
アプローチは無理に寄せ切ろうとせず、まずは確実にグリーンへ乗せる。
成功確率の低いロブショットは、できるだけ選ばない。
ロングパットは入れにいくよりも3パットを防ぐことを優先し、短いパットほど丁寧に打つ。
そして、グリーン周りからダブルボギー以上にしないことを徹底する。
パーを量産できなくても、ボギーで止め続けることができれば、ラウンドは簡単には壊れません。
先日の月例でも、悪いイメージを消すことができなかった
先日の月例競技も、まさに今回のテーマそのものでした。
朝の練習からショットの感触があまり良くなく、ラウンドが始まってからも、不安を抱えたままのプレーになりました。
それでも、アプローチとパットでは何とか粘ることができ、パット数は27。チップインバーディーも一つありました。
ショットの調子を考えれば、グリーン周りではそれなりに耐えられたと思います。
ところが、プレッシャーのかかるホールになると、朝の練習で感じた悪いイメージが頭に浮かんできました。
「また右へ行くのではないか」「今度は左へ引っ掛けるかもしれない」
打ちたい球や運びたい場所よりも、打ちたくない球のほうが気になってしまいました。
そして、そうしたホールでミスを連発し、この日はOBを4回打つ結果になりました。
アプローチとパットでは何とか耐えられたのに、プレッシャーのかかる場面で、狙い方やクラブ選択を切り替えることができませんでした。
今振り返れば、ショットの調子が悪いと分かった時点で、より安全なクラブを選ぶ、危険のない側を広く使う、ボギーで構わないと割り切る、悪いイメージが浮かんだ時点でアドレスを解くといった対処ができたはずです。
しかし、実際には、「ここで良いショットを打って流れを変えたい」「いつものスイングができれば大丈夫」という気持ちが、最後まで頭のどこかに残っていました。
調子が悪い日の考え方を頭では理解しているつもりでも、プレッシャーがかかった瞬間に実行できない。
これは正直、私自身がまだ乗り越えられていない課題です。
悪いイメージが浮かんだときの対処法を決めておく
悪いイメージを完全になくそうとしても、そう簡単には消えてくれません。
それならば、悪いイメージが浮かんだときに何をするか、あらかじめ具体的な行動を決めておくほうが現実的です。
一度アドレスを解いて仕切り直す。
素振りを増やして、スイングを直そうとしない。
狙いを危険のない側へ変更する。
必要なら、短いクラブへ持ち替える。
「パーを取る」という目標を、「ダブルボギーを打たない」に切り替える。
そして、打ちたくない場所ではなく、ボールを運びたい場所を見る。
「気にしないようにする」「自信を持って振る」といった精神論だけで終わらせず、具体的な行動として決めておきたいと思います。
今回の月例でも、こうした行動が取れていれば、4回のOBのうち1回か2回は防げていたかもしれません。
調子が悪い日でもスコアをまとめるための5つのルール
最後に、ここまでの内容を5つに整理します。
1.スタートから3ホールで、その日のミスを確認する
理想の球へ戻そうとする前に、今日はどのようなミスが出やすいのかを確認します。
2.ラウンド中に大きなスイング修正を始めない
コースはスイングを直す場所ではなく、その日に出ている球でスコアを作る場所だと考えます。
3.ピンではなく、次に打ちやすい場所を狙う
ナイスショットが出ることを前提にせず、多少ミスしても大事故にならない狙い方を選びます。
4.ボギーを受け入れ、ダブルボギー以上を防ぐ
パーにこだわりすぎないことが、無理な一打を減らします。
5.失った打数を次のホールで取り返そうとしない
すぐに取り返すことよりも、これ以上スコアを増やさないことを優先します。
まとめ|調子を戻すのではなく、今日の調子で回り切る
18ホールすべて調子が良い日は、そもそも多くありません。
だとすれば、調子が悪い日にスコアをまとめる力も、ゴルフの実力の一つです。
ラウンド中にナイスショットを取り戻そうとせず、その日のミスの傾向を受け入れる。
ボギーを許容して大叩きを防ぎ、その日使えるクラブや好調な部分でスコアを守る。
そして、悪いイメージが浮かんだときの対処法を、あらかじめ決めておく。
とはいえ、私自身もこの考え方を理解しているだけで、まだ実際のラウンドで徹底できているわけではありません。
先日の月例でも、アプローチとパットでは粘れた一方、プレッシャーのかかるホールでは悪いイメージに負け、4回のOBを打ちました。
だからこそ次のラウンドでは、調子を取り戻そうとするのではなく、その日の状態に合わせて狙い方やクラブ選択を変えることを、もう少しきちんと実践したいと思います。
調子が悪い日にスコアをまとめる人は、悪いイメージが浮かばない人ではありません。
悪いイメージが浮かんだときに、それを技術で消そうとせず、クラブ選択や狙い方を変えて、ミスを小さくできる人なのでしょう。
好調な日のベストスコアを伸ばすことだけでなく、調子が悪い日のワーストスコアを小さくすることも、ゴルフが上手くなるということではないでしょうか。
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