のぶたです。
先日のラウンドでも、ドライバーが会心の当たりをして、アイアンがピンに絡み、長いパットまで吸い込まれる場面がありました。
プレー中は「今日は良いスコアが出るぞ」と、本気で思っていました。
ところが、蓋を開けてみると、思ったほどのスコアにはならない。むしろ、いつもと同じような数字に落ち着いてしまう。
これ、多くのアマチュアゴルファーが経験していることではないでしょうか。
ナイスショットは確かに出ている。それなのに、スコアはなかなか縮まらない。
その理由を考えていくと、スコアに大きな影響を与えているのは、ナイスショットの数ではなく、OBや3パット、アプローチの往復など、一度に複数の打数を失う「致命的なミス」の方ではないか、という結論にたどり着きます。
今回は、自分の失敗も交えながら、スコアを縮めるために本当に減らすべきミスについて考えてみます。
ナイスショットを増やしてもスコアが縮まらない理由
ナイスショット1回で縮まるのは、基本的に1打
冷静に考えてみると、ナイスショットが1回出たからといって、必ずバーディーやパーにつながるわけではありません。
良いティーショットを打っても、セカンドショットでグリーンを外すことはあります。ピンの近くに乗せても、パットが入らないこともあります。
良いショットの後にミスが続けば、結局はボギーやダブルボギーに収まってしまうことも珍しくありません。
一方で、次のような致命的なミスは、一度に複数の打数を失う可能性があります。
- OBやペナルティ
- バンカーから一度で出ない
- アプローチのザックリやトップ
- グリーン周りでの往復
- 3パット
- 無理なリカバリーから始まるミスの連鎖
ナイスショットによって縮められるのは、基本的に1打です。
しかし、致命的なミスは、一度に2打、3打とスコアを悪化させることがあります。
この差が、ナイスショットは出ているのにスコアが縮まらない原因の一つではないでしょうか。
ゴルフは「最高の一打」より「最悪の一打」に左右される
スコアカードに残るのは、ショットの内容ではありません。そのホールで何打かかったかという結果だけです。
どれだけ気持ちの良いドライバーショットを打っても、その後にOBや3パットがあれば、良いスコアにはつながりません。
「今日一番良かったショット」よりも、「今日一番もったいなかったホール」の方が、トータルスコアに与える影響は大きい。
これは、自分自身が何度もラウンドを重ねる中で痛感してきたことです。
ゴルフでスコアアップを目指すなら、ナイスショットの記憶よりも、大叩きしたホールの記録に目を向ける価値があるのではないかと思います。
そもそも「致命的なミス」とは何か?
ここでいう「致命的なミス」とは、一度のミス、あるいはそこから始まるミスの連鎖によって、スコアを大きく崩す原因になるものです。
100切りを目指す段階では、OBや脱出失敗など、複数打を失うミスが中心になります。
一方で、80切りを目指す段階になると、3パットのような1打の損失も致命的になってきます。
目指すスコアによって、「避けたいミス」の基準は変わるということです。
普通のミスショットと致命的なミスの違いは、具体例で考えると分かりやすくなります。
- ティーショットがラフに入っても、次のショットを普通に打てるなら致命的ではない
- ティーショットがOBになれば、複数打の損失につながる
- パーオンを逃しても、グリーン周りから3打で上がればボギーで収まる
- アプローチの往復や3パットが重なると、ダブルボギー以上につながる
- 林に入れた後、安全にフェアウェイへ戻せば1打の損失で済む
- 林から無理にグリーンを狙って再びトラブルになれば、大叩きにつながる
最初のミスが、必ず致命的なミスになるわけではありません。
一つ目のミスの後にどのような判断をするかによって、ボギーで収まるのか、ダブルボギー以上になるのかが変わってきます。
100切りを目指す人が減らしたい致命的なミス
1.OB・池・ワンペナルティ
100切りを目指す段階では、OBやペナルティが一度出るだけで、そのホールがトリプルボギー以上になりやすくなります。
ドライバーで飛距離を出すことよりも、まずは次のショットを打てる場所へ運ぶことが大切です。
狭いホールではドライバーを持たず、フェアウェイウッドやユーティリティーを選ぶのも、一つの方法だと思います。
2.林やバンカーからの脱出に2打以上かかるミス
林に入った後、木の間を抜いてグリーンを狙いたくなる気持ちはよく分かります。
自分も「ここを通せるんじゃないか」と考えてしまうタイプでしたが、最近はここは、安全にと考えるようになりました。
木に当たって再び林の中に残れば、さらに打数が増えてしまいます。バンカーも同様で、ピンに寄せようとする前に、まず一度で脱出することが優先です。
3.アプローチのザックリとトップ
グリーンの近くまで来ているのに、アプローチのザックリやトップで打数を失うのは、非常にもったいないパターンです。
ピンに寄せることばかり考えず、まずは確実にグリーンへ乗せる。それだけでも、大叩きするホールは減らせます。
100切りを目指す場合、18ホールすべてでパーを取る必要はありません。
ボギーを基本にして、ときどきダブルボギーになっても100は切れます。問題になるのは、一つのホールで7打、8打とかかってしまうことです。
100切りへの近道は、パーを増やすことよりも、スコアカードからトリプルボギー以上の大きな数字を減らすことではないでしょうか。
90切りを目指す人が減らしたい致命的なミス
1.無理なリカバリーショット
ミスをした直後に、一打で取り返そうとして、さらに状況を悪化させてしまう。
これは、自分も何度も繰り返してきた失敗です。
林へ入れた時点ではボギーで収められたかもしれないのに、無理にグリーンを狙って木に当て、ダブルボギーやトリプルボギーにしてしまうことがあります。
最初のミスは仕方がありません。問題は、その後に二つ目のミスを重ねることです。
2.グリーン周りから4打以上かかること
90切りを目指す段階では、グリーン周りまで大きな問題なく運べるホールが増えてきます。
それでも、アプローチのザックリやトップがあり、さらに3パットまで重なると、一気に打数が増えてしまいます。
グリーン周りから寄せワンを狙うことも大切ですが、まずは3打で上がることを基本にして、4打以上かかるホールを減らすことが重要です。
3.ボギーで収められるホールをダブルボギーにする判断
「まだパーを狙える」「ここからならグリーンに届く」と思って無理に攻めた結果、ボギーで済むはずのホールをダブルボギーにしてしまうことがあります。
90切りを目指す段階では、100切りの頃ほど大きなミスは減ってきます。
それでも、ボギーで終われるホールをダブルボギーにすると、80台が遠ざかります。
無理にパーを取りにいくよりも、最初のミスを一つのミスで終わらせること。その積み重ねが、90切りへの現実的な近道だと思います。
80切りを目指す人が減らしたい致命的なミス
1.流れを切るOB・ペナルティ
80台前半で回れている日でも、一度のOBやペナルティによって、流れが変わってしまうことがあります。
70台を目指す場合、ボギーがいくつか出ることは想定できます。
しかし、OBからダブルボギーやトリプルボギーになると、その損失を残りのホールで取り返すのは簡単ではありません。
2.短い距離からの3パット
80切りを目指す段階になると、パーオンしても3パットをすれば、そのメリットが消えてしまいます。
長い距離からの3パットだけでなく、ファーストパットをある程度近くまで寄せた後、短いパットを外してしまうケースもあります。
100切りや90切りでは小さく見えた1打が、70台を目指すラウンドでは非常に重くなります。
3.ミスの後に無理をしてダブルボギー以上にすること
一つのミスをきっかけに、さらに無理な選択を重ね、ダブルボギー以上にしてしまう。
80切りを目指す段階では、このミスの連鎖をどこで止められるかが分かれ道になります。
先日の房州カントリークラブでは、81でラウンドしました。
パット数は28、パーオン率は28%。しかも、人生初のダンクインバーディーまで飛び出しました。
ところが、同じラウンドでOBも2回あり、最終スコアは81。
もちろん、OBがなければ必ず70台だったとは言い切れません。それでも、ダンクインバーディーという最高の一打があっても、二つのOBによる損失を埋めるのは簡単ではありませんでした。
印象的なナイスショットやバーディーがあっても、大きなミスによる損失をすべて取り返せるわけではない。まさに、それを実感したラウンドでした。
このラウンドの詳しい内容は、「人生初のダンクインバーディー!28パットでも70台に1打届かなかった房州CC」で振り返っています。
80切りを目指す段階では、バーディーを増やすことよりも、ダブルボギー以上を作らないことの方が重要なのかもしれません。
100切り・90切り・80切りで優先したい練習の違いについては、「ゴルフで一番練習すべきなのは何?100切り・90切り・80切りで変わるスコアアップの近道」でも詳しく整理しています。
致命的なミスを減らすために練習すべきこと
1.ダブルボギー以上になった原因を記録する
ラウンド後にスコアだけを見ても、何を練習すべきかは分かりません。
ダブルボギー以上になったホールの原因を振り返り、次のように分類してみると、自分の傾向が見えてきます。
- OB、池、ワンペナルティ
- 林やバンカーからの脱出失敗
- アプローチミス
- 3パット
- 無理なコースマネジメント
- 一つ目のミスを取り返そうとして起きた連鎖
ダブルボギー以上になった原因を記録していくと、自分が減らすべき致命的なミスが見えてきます。
ドライバーのOBが多い人と、グリーン周りで打数を失っている人では、優先すべき練習は違うはずです。
2.成功率より「最悪の結果」を小さくする練習をする
練習では、うまくいった時の結果ばかりを追いかけてしまいがちです。
しかし、スコアを安定させるためには、失敗した時の結果を小さくする練習も必要です。
- ピンに寄せる前に、確実にグリーンへ乗せる
- 飛ばす前に、OBになりにくい球を準備する
- バンカーから寄せる前に、まず一度で脱出する
- 難しいクラブで成功を狙うより、安全なクラブで大ミスを防ぐ
「うまくいった時の最高の結果」を高めるよりも、「失敗した時の最悪の結果」を小さくする。
地味な練習ですが、この考え方の方がスコアの安定にはつながりやすいと感じています。
練習場へ行くたびに違うことを試してしまう人は、「練習熱心なのにゴルフが上達しない理由|毎回違うことを試す『練習迷子』の落とし穴」も参考にしてみてください。
3.ラウンド前に「やらないこと」を決める
致命的なミスは、スイングだけが原因ではありません。
狙い方やクラブ選択、ミスをした後の考え方によって起きることもあります。
そこで、ラウンド前に「今日はこれをやらない」と決めておきます。
- 林の中から無理にグリーンを狙わない
- 池越えで無理をしない
- 難しい位置のピンを直接狙わない
- ミスの直後に一打で取り返そうとしない
実際のラウンドでは、スコアが悪くなるほど冷静な判断が難しくなります。
だからこそ、プレーを始める前に「やらないこと」を決めておく。これだけでも、致命的なミスを未然に防げる場面は意外と多いのではないでしょうか。
まとめ|スコアアップは「ナイスショットの足し算」ではなく「大ミスの引き算」
ナイスショットを増やすためには、技術の向上が必要です。
ドライバーの飛距離を伸ばしたり、アイアンの精度を高めたりするには、ある程度の練習時間も必要になります。
一方で、致命的なミスは、狙い方やクラブ選択、考え方を少し変えるだけでも減らせる可能性があります。
100切りを目指すなら、トリプルボギー以上を減らす。
90切りを目指すなら、ボギーで収められるホールをダブルボギーにしない。
80切りを目指すなら、OBや3パット、ミスの連鎖によるダブルボギー以上を減らす。
目指すスコアによって減らすべきミスは違いますが、共通しているのは、ナイスショットを増やすことよりも、大きな損失を減らすことです。
次のラウンドでは、ナイスショットの数だけでなく、「どのミスで何打を失ったのか」も振り返ってみてください。
あなたのスコアを止めているのは、ナイスショットの不足でしょうか。
それとも、毎回繰り返している一つの致命的なミスでしょうか。
スコアを作るのは、ナイスショットだけでなくミスショットやマネージメントミスなど多岐にわたるという事をもう一度頭に入れておくと次回のラウンドが変わるかもしれません。
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