ラウンドデータ分析

3パットした次のホールは崩れる?84ラウンドを調べたら84.7%はボギー以内だった

のぶたです。
アマチュアゴルフでは、「3パットをすると、その悔しさを次のホールまで引きずってしまう」とよく言われます。

  • 3パットを次のホールまで引きずってはいけない
  • ミスを次のティーショットへ持ち込まないことが大切
  • 3パットから大叩きの連鎖が始まる

こうした話は、ゴルフ雑誌でもラウンド後の反省会でも、何度となく聞いてきました。

私自身も、集計する前は完全にこの意見に賛成でした。

短いパットを外した3パット、パーオンしたのにボギーになった3パット、ファーストパットを大きくオーバーした3パット。

こうした3パットのあとは、グリーンを離れても気持ちがざわついています。次のティーグラウンドに立っても、「さっきの3パットのせいで、なんとなく集中できていない」と感じることがあります。

そのため、集計前の予想はこうでした。

3パット後は悔しさを引きずるため、次のホールのパー以上率は下がり、大叩き率や3パット率が上がるはず。

自分の感覚では、ほぼ確信に近いものがありました。

ところが、実際に2025年と2026年、合計84ラウンド分のデータを並べてみると、この予想は見事に外れていました。

84ラウンドの3パット後を調べてみた

今回調べた条件は、次のとおりです。

  • 2025年:54ラウンド
  • 2026年:30ラウンド(8月時点の途中経過)
  • 合計:84ラウンド
  • OUT・INなどのスタート位置を補正し、実際にプレーした順番に並べ替え
  • 各ラウンドの1番目から17番目までを対象
  • 18番目は次のホールが存在しないため除外
  • 比較対象となるホール間:1,428区間
  • 次のホールを確認できる3パット:124回
  • 3パットは「そのホールのパット数が3以上」と定義
  • 大叩きは「ダブルボギー以上」と定義

今回見ているのは、3パットしたホール自体のスコアではありません。

3パットしたあと、その次のホールで本当にスコアが悪くなっているのかを調べました。

まずは2026年の30ラウンドから

2026年は比較対象510区間のうち、次のホールを確認できる3パットが43回ありました。

直前ホール次がパー以上次がボギー次がダボ以上
3パットあり44.2%41.9%14.0%
3パットなし44.5%38.3%17.1%

3パット後43回の内訳は、次のとおりです。

  • パー以上:19回
  • ボギー:18回
  • ダボ以上:6回

パー以上とボギーを合わせた「ボギー以内率」は86.0%でした。

集計前は、3パット後の大叩き率がもっと高く出ると思っていました。

しかし、実際は、

  • パー以上率はほぼ同じ
  • 大叩き率は3パット後の方が低い

という結果です。

正直、最初は集計を間違えたのかと思いました。しかし、数字を確認しても結果は変わりませんでした。

ここで、「今年はたまたま3パット後に切り替えられていただけかもしれない」と考え、2025年のデータも調べることにしました。

2025年の54ラウンドでも崩れていなかった

2025年は比較対象918区間のうち、次のホールを確認できる3パットが81回ありました。

直前ホール次がパー以上次がボギー次がダボ以上次ホール平均
3パットあり44.4%39.5%16.0%+0.65
3パットなし41.6%41.7%16.7%+0.78

2025年も、3パット後に大叩き率が増えている様子はありませんでした。

次のホールの平均オーバー数も、3パット後の方がわずかに少ない結果です。

ただ、これを「3パットをすると次のホールが良くなる」と解釈するのは違うと思います。

注目したいのは、2025年と2026年のどちらでも、3パット後にスコアが悪化していなかったことです。

今年だけの偶然かと思って前年まで確認しましたが、結果はほとんど変わりませんでした。

2年間合計では84.7%がボギー以内

2025年と2026年、合計84ラウンドをまとめると、次のようになりました。

直前ホール対象次がパー以上次がボギー次がダボ以上次ホール平均
3パットあり124回44.4%40.3%15.3%+0.73
3パットなし1,304回42.6%40.5%16.9%+0.78

3パット後124回の内訳は、

  • パー以上:55回
  • ボギー:50回
  • ダボ以上:19回

でした。

パー以上とボギーを合わせると105回です。

105回÷124回=84.7%

3パット後の84.7%が、次のホールをボギー以内で終えていました。

3パットしなかった場合と比べると、

  • パー以上率は3パット後の方が1.8ポイント高い
  • ボギー率はほぼ同じ
  • 大叩き率は3パット後の方が1.6ポイント低い
  • 次ホールの平均オーバー数も、3パット後の方がわずかに少ない

という結果です。

ただし、両者の差は小さく、統計的にも明確な違いは確認できませんでした。

したがって、今回の結果をまとめるなら、次の表現が最も正確だと思います。

3パット後の方が良いとは言えない。しかし、3パット後に崩れているとも言えなかった。

次のホールでも3パットする割合は8.9%対8.9%

もう一つ、分かりやすい数字がありました。

次のホールでも3パットした割合です。

  • 3パット後:8.9%
  • 3パットなし後:8.9%

小数点以下1桁まで、同じ8.9%でした。

一度3パットすると距離感やタッチが狂い、次のグリーンでも3パットしやすくなる」というイメージを持っていました。

しかし、少なくとも私の84ラウンドでは、そのような3パットの連鎖も確認できませんでした。

引きずっているのはスコアではなく記憶なのかもしれない

ここからは数字だけでは分からない部分なので、あくまで私なりの考察です。

3パットは印象に残りやすいミスです。

  • 短いパットを外した
  • パーオンしたのにボギーになった
  • ファーストパットを大きくオーバーした
  • スコアカードにパット数の「3」が残る

こうした悔しさが強く残るため、「次のホールまで引きずった」と自分の記憶の中では感じているのかもしれません。

しかし実際には、3パット後の84.7%が次のホールをボギー以内で終えていました。

気持ちの中では引きずっていても、スコア上は自分が思っている以上に切り替えられていた、ということなのかもしれません。

ただし、これはラウンド中の心理状態を記録したデータではありません。現時点では、あくまで一つの可能性です。

3パット後は慎重になっている可能性もある

もう一つ考えられるのは、3パットをしたあと、無意識のうちに次のホールで慎重になっている可能性です。

  • 次のティーショットでは無理をしない
  • これ以上崩したくないと思う
  • ボギーでもいいと考える
  • 一度気持ちをリセットする
  • 普段以上に丁寧にプレーする

このような変化があれば、大叩きの連鎖を防いでいてもおかしくありません。

3パットをした直後だからこそ、「ここでさらに崩してはいけない」と考え、いつもより安全な判断をしている可能性もあります。

ただし、実際の狙いや心理状態を記録したわけではないため、これも仮説の域を出ません。

3パット後の方が良いとは言えない

ここまでの結果を見ると、「3パット後の方が良い」とまで言いたくなります。

しかし、そう結論づける前に、今回の分析の限界も整理しておきます。

  • 3パット後は124回で、3パットなし後の1,304回とは比較する母数に大きな差がある
  • ゴルフ場や各ホールの難易度は同じではない
  • 3パットした距離や内容は記録していない
  • 短いパットのミスか、ロングパットの距離感のズレかは区別していない
  • 次のホールでの心理状態や狙い方は記録していない
  • 各指標に統計的な明確な差は確認されていない
  • この結果を、すべてのアマチュアゴルファーへ一般化することはできない

したがって、この記事から、

  • 3パットをすると次のホールが良くなる
  • 3パットがスコア改善につながる
  • アマチュアは3パットを引きずらない

とは言えません。

今回確認できたのは、あくまで次の事実です。

私の2025年と2026年の84ラウンドでは、3パット後に大叩きや3パットは増えていなかった。

次のホールも崩れると決めつける必要はない

私は集計前、3パット後のスコアは当然悪くなっていると思っていました。

しかし、2年間のデータを見ると、3パット後の84.7%はボギー以内でした。

気持ちの中では悔しさを引きずっていても、実際のプレーでは、自分が思っている以上に切り替えられていたのかもしれません。

3パットをなかったことにする必要はありません。

反省することも、同じミスを繰り返さないように考えることも必要です。

ただ、3パットをしたからといって、次のホールまで崩れると決めつける必要もありません。

3パットをしたときに本当に怖いのは、次のホールのスコアではなく、「ここから崩れる」と自分で決めつけてしまうことなのかもしれません。

みなさんは、3パットした次のホールまでミスを引きずっている感覚がありますか。

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のぶた

昔は痩せていた!という典型的なメタボ体型(ウエスト100㎝)のアマチュアゴルファーで、1973年生まれ千葉県木更津市在住。 年間約50ラウンドのゴルフを楽しんでいます。主に千葉県木更津市から車で1時間以内で行けるゴルフ場を中心にラウンドしています。 目標は、パープレーで回る事! メタボなオジサンでもゴルフうまくなれる!と信じてアマチュア目線でゴルフについて色々と綴っていきます。

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